お客様よりお問い合わせ
お客様「ボルボですけど、低速でつながりが悪いようで、ガクンとなる感じがするのが気になる。オートマオイルを交換をしてみたいけど出来ますか?」とのお電話をいただきました。
弊社へ1度も入庫したことのない車両でしたので、まずは車検証のFAXとモデル名をお伺いして一旦お見積りをさせていただきました。
まずはお見積り
交換に際して適合するオイルは何か?や交換方法などを調べてるうちにミッションが「オートマ」ではなく「DCT」であることがわかりました。DCTはデュアルクラッチトランスミッションの略で大まかに説明すると中身はMTだけどシフト操作は勝手にやってくれるラクチンMT。
※MTの感覚はまるでないです(汗)
そして、外付けのフィルターの付いてることがわかりました。
DCTフルードとフィルターの交換になります。
走行テストでお車の状態を確認
作業に入る前に工場の周りを一回りしてしてみます。施工前テストドライブですね。
お客様の言われている事の確認と実際の感触を確かめておかないと交換後の違いが判りませんからね。必須です。
実際に運転してみて
- 変速ショックがまあまあ大きい
- ミッションからの音が割と大きいように感じる
- シフトチェンジの際の「ギヤが入るような音」がする
- DレンジからR(バック)に入れたときの、実際にバックし出すまでのタイムラグが大きい気がする
このような症状を確認することができました。
スキャンツールで異常がないか事前の確認も怠りません。
事前準備なしにスムーズな作業はできませんから。
交換作業に入ります
車両をリフトアップしてアンダーカバーを外します。
DCTフルードのドレンは2か所。ヘキサゴン(六角)レンチで緩めます。
ドレンはパッキンレスでした。ちょっと驚きです。
DCTフィルターはミッションの側面、助手席のタイヤ側に付いています。32㎜のソケットで緩みます。外すと当然オイルがあふれてくるので注意です。
これがDCFフィルターです。右の新品と比較すると真っ黒ですね(汗)
こんなの見てしまったら交換しないという選択肢はなくなりますね。
入ってたオイルの排出が終わったら、2つのドレンボルトを締めて新油を注入していきます。
新油の注ぎ口はエアクリーナーBOXの真下にあります。
今回の使用オイルはモチュールDCTFを使いました。それと万能オイル添加剤SOD-1Plusを添加させていただきました。添加量は全量の7%です。
SOD-1Plusの狙いは
- 強力な還元洗浄(洗浄による機能回復)
- 摩耗防止(吸着作用)
- ゴム製のOリング・シールの硬化抑制と柔軟性の回復
というところです。遅効性ですので走りながら効果が出てくることに期待。
※弊社はSOD-1製造元 (有)D1ケミカル様のAT/CVT施工店に登録されています。
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油量調整
ミッションオイルは少なすぎても、多すぎても不具合の原因となるのでしっかり手順、基準を守って調整しなければなりません。適温で油量調整用のドレンから多い分を排出させ調整。
調整が終わったら、アンダーカバーを戻して施工後のテストドライブとスキャンツールで異常が無いかチェック。
お客様の声
「オイルはかなり汚れていましたね。ショックも小さくなったと思う。フィルターが付いてるなんて知りませんでした」
DCTF交換後のテスト走行感想
私が気になっていたミッション本体の音は無くなっていました。またシフトチェンジするときのギヤが入るような音も皆無。バックにシフトを入れた時のタイムラグも少なくなりました。
遅効性のSOD-1Plusの効果もこれから期待ですね。
ATF・CVTFなど交換希望のお客様へ
- DCTに限らずAT/CVT内部の電子部品の故障による症状には効果がありません。
- 年数、無交換距離数によってはATF、CVTFの交換だけでも不具合の発生する場合があります。
- 多走行車はリスクが高い傾向にあります。
- ATF,CVTFの交換は完全予約制です。必ず見積をしますのでまずはご連絡をお願いいたします。
ATF・CVTF交換も朝倉市の有限会社林田モータースにおまかせ下さい! 車検やエンジンオイルの交換も随時受付中です!
お問い合わせはコチラから
はじめまして。私の車両もVOLVO ボルボ V60 なのですが低速でつながりが悪いようで、ガクンとなる感じがするのが気になるのでオートマオイル(DCTF)を交換をしていただけますか?
初度登錄 平成23年12月
車体番号 YV 1FW485BC1043926
型式 DBA – FB4164T
原動機の型式 B4164T
福島様
コメントありがとうございます!発進時に症状がでる事が多いようですね。DCTF交換交換はもちろんできます。後ほど改めてメールさせて頂きます。